パンデミックと向き合う! 7番目のコロナウイルス「COVID–19」【岩田健太郎教授・感染症から命を守る講義④ |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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パンデミックと向き合う! 7番目のコロナウイルス「COVID–19」【岩田健太郎教授・感染症から命を守る講義④

命を守る講義④「新型コロナウイルスの真実」

◼️パンデミックとなった新型コロナウイルス感染症

 そして現在のような世界的な大問題になり、2020年3月12日にはWHO(世界保健機関)がパンデミック宣言を出しました。
パンデミックとは「世界中で感染症が流行している状態」という意味です。2009年に、当時「新型インフルエンザ」と呼ばれたウイルスの感染がメキシコで発生して、カナダ、アメリカ合衆国、さらに全世界に移っていき、最終的にはパンデミックと呼ばれました。あれと同じことが2020年に起きているというのが現状です。

 今回のコロナウイルスを、日本ではよく「新型コロナウイルス」と呼んでますね。じつは、今回のウイルスの名称についてはいろんな議論があって、2020年3月の時点では正式なウイルスの名前は付いていません。
ウイルス学者の間では「SARS–CoV–2」という名称が使われていますが、必ずしも全ての関係者の間でコンセンサスが得られていません。
ぼくたち感染症の専門家も「新型コロナウイルス」と呼ぶことが多いです。「SARSのようなコロナウイルス」みたいな呼び方をしていることもあります。
ウイルスが引き起こす病気には「COVID–19」という名前が付いているので、そちらを目にすることも多いかもしれません。COVIDとはCoronavirus disease の略で、コロナウイルス感染疾患、みたいな意味合いです。それに2019年の19を付けてCOVID–19というのが病気の名前になります。

 (「新型コロナウイルスの真実⑤」へつづく)

【注】本書『新型コロナウイルスの真実』は現在、発売即重版となりましたが、書店の休業などで「お手元に届かない」との多くの皆さまからお問い合わせが入っております。最新刊でありますが、本書の第1章と第2章を「全文再編」連載という形で、皆様にお届けいたします。著者・岩田健太郎先生のご厚意により、最適な感染症対策への一助となるように専門家として何度もお読みいただけるようにとご配慮いただきました。皆様やご家族、多くの方々の安全を祈念申し上げます。なお全国の書店で配本されていますが、くれぐれも「外出」の際は感染経路と感染の知識を踏まえ、ご行動されることを衷心よりお願い申し上げます。

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岩田健太郎医師の最新著書『新型コロナウイルス』は現在、ネット書店で手にいれづらくなっております。こちらで購入が可能です

 

 【URL】https://bestsellers.official.ec/items/28385984

  

発売即重版3刷
『新型コロナウイルスの真実』
岩田健太郎医師・著

 

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岩田 健太郎

いわた けんたろう

1971年、島根県生まれ。神戸大学大学院医学研究科・微生物感染症学講座感染治療学分野教授。神戸大学都市安全研究センター教授。NYで炭疽菌テロ、北京でSARS流行時の臨床を経験。日本では亀田総合病院(千葉県)で、感染症内科部長、同総合診療・感染症科部長を歴任。著書に『予防接種は「効く」のか?』『1秒もムダに生きない』(ともに光文社新書)、『「患者様」が医療を壊す』(新潮選書)、『主体性は数えられるか』(筑摩選書)など多数。


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